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DSO Shell ミニオシロスコープを使ってみよう

DSO Shell ミニオシロスコープを買った」に書いたように、9V 電源にちょいと苦労したわけですが、その後 18V の AC アダプタを手に入れ、しっかり 9V に変換して使っています。
今回は、この DSO Shell ミニオシロスコープの使い方を確認してみます。

取扱説明書を読もう

User Manual for DSO Shell (Rev.02) という取扱説明書が 1 枚だけ同梱されていました。完成品ですので、組立説明書はありません。なんか以前はついていたらしいとどこかで読んだような気もしますが。

言語は英語と中国語です。英語版を読んでみます。

電源に関すること

Power Supply : Connect 9V DC power supply to the 5.5×2.1mm jack at bottom (center positive). Power supply voltage must be in the range of 8 – 10V.

Attention
1. Power supply voltage must not exceed 10V. Otherwise it may damage the ICs inside.

電源の話でも書いたように、電源電圧は 10V を超えてはなりません。オペアンプの正負電源用の電圧コンバータの最大定格が 10.5V ですので、このあたりが損傷してしまうんだと思います。

測定入力に関すること

Probe : Connect probe to the BNC connector at top.

Attention
2. Allowed maximun signal input voltage is 50V pk (100V pp) with the clip probe.

プローブからの測定入力の最大値は 50V pk 。これは平均値からの最大極値のことかな。100V pp は極値間の最大差になるんだと思う。つまり ±50V まで測定可能ってこと。だと思う (^_^;)
交流正弦波を見ようとしてコンセントにきている AC100V にプローブをあてると、きっと壊れます。

基本操作

[V/DIV] : Select sensitivity or vertical position. The selected parameter indicator will be highlighted.

[V/DIV] を一度押すと Sensitivity 表示がハイライトされ、ADJ を回すと縦のスケールが変化します。もう一度押してハイライトを消すと、こんどは ADJ で縦の位置を変更できます。

[SEC/DIV] : Select timebase or horizontal position. The selected parameter indicator highlighted.

[SEC/DIV] を一度押すと Timebase 表示がハイライトされ、ADJ を回すと横のスケールが変化します。もう一度押してハイライトを消すと、ADJ で横の位置を変更できます。

[TRIGGER] : Select trigger mode, trigger level, or trigger edge. The selected parameter indicator highlighted.

トリガは通常 AUTO にしておけば良いです。詳しくないのでうまく説明できません (^_^;)
ボタンを押すたびに Trigger Mode と Trigger Edge が交互にハイライトしたり消えたりします。

Trigger Mode ハイライト時は ADJ で AUTO – NORM – SING と切り替わります。消灯すると Trigger Level を調整できるようになります。波形が流れてしまうときに Trigger Level を調整すると、波形を同期できるかもしれません。
Trigger Edge は、波形の立ち上がりで同期させるか立ち下がりで同期させるかの切り替えです。

[OK] : Enter HOLD state (freeze waveform). Press it again will de-freeze.

[OK] を押すと波形がホールドされます。もう一度押すと解除されます。

[ADJ] : Adjust the parameter selected (highlighted). Short press toggles Fast Adjustment mode.

ADJ ツマミを回すことで、各設定値の選択ができます。
ADJ ツマミを押すと Fast Adjustment モードになり、縦位置や横位置、トリガレベルの調整時の動きが大きくなります。もう一度押すと解除されます。

その他の機能

V Pos Alignment
Set Couple Switch to GND position. Hold down [V/DIV] button for about 3 seconds.

Couple スイッチを GND にして、[V/DIV] ボタンを 3 秒間押すと、入力がゼロ調整されます。

Measurements ON/OFF
Hold down [OK] button for about 3 seconds. This will turn ON or OFF on-screen display of measurements including Vmax, Vmin, Vavr, Vpp, Vrms, Freq., Cycle, Pulse width, and Duty cycle.

[OK] ボタンを 3 秒間押すと、測定値のオンスクリーン表示が ON – OFF されます。オンスクリーン表示では、電圧や周波数、周期、パルス幅、デューティ比が表示されます。

Save Waveform
Press [ADJ] & [SEC/DIV] buttons simultaneously. The currently displayed waveform will be saved to EEPROM. The exising data in EEPROM will be over-written.

[ADJ] と [SEC/DIV] ボタンを同時に押すと、表示されている波形が EEPROM に保存されます。

Recall Waveform
Press [ADJ] & [TRIGGER] buttons simultaneously. Recalled waveform is always displayed in Hold state.

EEPROM に保存された波形を呼び出す、ってことでしょうか。[ADJ] と [TRIGGER] を同時に押します。

Default Restore
Hold down [SEC/DIV] & [TRIGGER] buttons simultaneously for about 3 seconds.

[SEC/DIV] ボタンと [TRIGGER] ボタンを同時に 3 秒間押すと、設定が初期値に戻ります。

Center H Pos
Hold down [SEC/DIV] button for 3 seconds. This will make the data at the center of capture buffer displayed.

たとえば Trigger Slope が立ち下がりで方形波を表示しているとき、[SEC/DIV] を 3 秒間押すと、波形の立ち下がり部分が表示の中央に移動します。

Center Trigger Level
Hold down [TRIGGER] button for about 3 seconds. This will be set the trigger level t0 the medium value of signal amplitude.

波形表示を同期させるときに Trigger level を調整しますが、[TRIGGER] ボタンを 3 秒間押すと、自動的に振幅の中央値に調整されます。

Fast Adjustment
Short press of [ADJ] toggle Fast Adjustment mode on and off for V Pos, H Pos, and Trigger Level. A “>>” sign appearing at topof screen indicates Fast Adjustment is ON.

ADJ ツマミを押すと Fast Adjustment モードになり、縦位置や横位置、トリガレベルの調整時の動きが大きくなります。もう一度押すと解除されます。Fast Adjustment モード時は表示部の上部に「>>」が表示されます。

Send Waveform Data
Press [ADJ] & [V/DIV] buttons simultaneosly will send waveform data in texts via serial port J5. The baudrate is 115200bps. Data format is 8N1.

[ADJ] ボタンと [V/DIV] ボタンを同時に押すと、テキストデータがシリアルポート J5 から送信されます。転送速度は 115200bps 、フォーマットは 8N1 です。J5 は内部にあるので確認していませんが、どうやって使用するのでしょうか (^_^;)

取り扱い方法については、こんなところでしょうか。

実際に測定してみた

非安定マルチバイブレータを組んで L チカしてみました。この回路では LED1 と LED2 が交互に点滅します。
詳しい動作原理などが知りたい方は、グーグル先生に尋ねてみて下さい。m(__)m

ミニオシロスコープで Q1 のコレクタを測定してみました。

周期が 103ms になっていることがわかりますね。毎秒 10 回ほどの点滅ですので、チカチカしているのがわかります。周期をもっと短くすると、点滅していることがわからなくなり、両方とも点灯しているように見えてきます。

こちらは Q2 のベースの波形をみています。

プラスの電圧がかかっているときは、ベース電流が流れてトランジスタ Q2 が ON している状態です。電圧はベース・エミッタ間電圧で最大 0.89V になっています。

コンデンサ C2 が充電されてトランジスタ Q1 が ON すると、コンデンサ C1 が放電されて Q2 のベース電圧がマイナスに落ち、トランジスタ Q2 は OFF します。そしてコンデンサ C1 に再び充電されていきます。
マイナスの電圧は最大 2.55V になっていますが、2SC1815 のエミッタ・ベース間電圧は最大 5V ですので、問題はありません。
こうして波形を見ると、非安定マルチバイブレータの動きがちょっとわかってきますね。

ちなみに、波形に細かいギザギザがみえますが、電源のリップルノイズではないかと思います。近いうちに確認してみたいと考えています。

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