ちゃんと勉強しなかった俺 meyon の、三角関数に関するノートです。記事の内容に数学的な厳密さはありませんので、ご容赦を。
この記事は随時加筆更新します。(最終更新日 2025.04.16)
三角関数の定義

半径 r の円において、

円の方程式 (三平方の定理)

半径 r = 1 の円 (単位円) で考えると、

sinθ は y 座標、cosθ は x 座標
tanθ は動径の傾き、直線 x =1 と交わる点の y 座標
単位円の方程式

0° | 30° | 45° | 60° | 90° | 120° | 135° | 150° | 180° | |
sinθ | 0 | ![]() | ![]() | ![]() | 1 | ![]() | ![]() | ![]() | 0 |
cosθ | 1 | ![]() | ![]() | ![]() | 0 | ![]() | ![]() | ![]() | -1 |
tanθ | 0 | ![]() | 1 | ![]() | × | ![]() | -1 | ![]() | 0 |
三角関数の相互関係




(1) 、
より

(2) 、
、
より

(3) より

90° – θ の三角関数







tan(90°ーθ ) は、
tan(90°ーθ )=sin(90°ーθ ) / cos(90°ーθ )
としても導出できる。
三角形 ABC の ∠A、∠B、∠C の大きさを、それぞれ A、B、C とするとき、次の等式が成り立つことを証明せよ。
(1) | ![]() | (2) | ![]() |

である。
(1)
、
(2)
、
なので、

鈍角の三角関数

鈍角であっても三角関数の定義に変わりはない。

相互関係も同じ。



180°-θ の三角関数







90°+θ の三角関数







公式から、
sin( 90°+θ )=sin{180°ー ( 90°ーθ )}
として導出することもできる。
180°+θ の三角関数







公式から、
sin(180°+θ )=sin{ 90°+( 90°+θ )}
として導出することもできる。
正弦定理
△ABC において、辺 BC、CA、AB の長さをそれぞれ a、b、c で表し、∠A、∠B、∠C の大きさをそれぞれ A、B、C で表す。また、外接円の半径を R とする。


他の辺についても同様なので、


である。また、


のようにも書くことができる。
A が鋭角、直角、鈍角の場合について考える。

(1) A<90° のとき
a=2R sinD である。円周角の定理よりD=A なので、


(2) A=90° のとき
a=2R=2R sin90° として、


(3) A>90° のとき
四角形 ABDC は円に内接しているので、向かい合う角の和は 180°、つまり A+D=180° である。
したがって、D=180°ーA より
a=2R sinD=2R sin(180°ーA) なので、

余弦定理

△ABC において、

他の辺についても同様なので、


である。また、

のように表すこともできる。
A、B がともに鋭角の場合、B が鈍角の場合、A が鈍角の場合について考える。

(1) 0°<A<90° 、0°<B<90° のとき
三平方の定理より a2=BH2+CH2 である。
a2=(cーb cosA)2+(b sinA)2
=c2ー2bc cosA+b2(cos2A+sin2A) なので、


(2) 90°≦B<180° のとき
a2=(b cosAーc)2+(b sinA)2
=b2(cos2A+sin2A)ー2bc cosA+c2 なので、

B=90° のとき、b cosA=c なので、
a2=b2+c2ー2c2=b2ーc2 である。

(3) 90°≦A<180° のとき
a2=(ーb cosA+c)2+(b sinA)2
=b2(cos2A+sin2A)ー2bc cosA+c2 なので、

A=90° のとき、cosA=0 なので、
a2=b2+c2 である。
三角形の 3 辺の長さが 3、7、x であるとき、次のものを求めよ。
(1) x の値の範囲 (2) 鈍角三角形のとき、x の値の範囲
(3) 1 つの角の大きさが 120° であるとき x の値
(1) 三角形の成立条件 (1 辺が他の 2 辺の和より小さく、差より大きい) |aーb|<c<a+b
|7ー3|<x<7+3 より 4<x<10
(2) 鈍角三角形 (90°<A<180°) ならば a2>b2+c2
(i) x<7 のとき、72>32+x2 なので、x<2√10
(ii) x>7 のとき、x2>72+32 なので、x>√58
これらと (1) とから、4<x<2√10 、√58<x<10
ちなみに、x=2√10 、√58 のとき直角三角形になり、2√10<x<√58 のとき鋭角三角形になる。
(3) 120° の角の対辺が最大の辺である。
(i) 最大の辺が 7 のとき、72=32+x2ー2・3x cos120° なので x2+3xー40=0、よって x=5、-8
(ii) 最大の辺が x のとき、x2=72+32ー2・7・3 cos120° なので x=±√79
よって、x=5、√79

△ABC において

証明



三角形の面積

△ABC の面積を S とすると、

底辺 AB に対する高さを h とすると、


同様に、



△ABC の面積を S、内接円の半径を r とすると、

△ABC の内接円の中心を O とすると、
