先日受験した第三級アマチュア無線技士試験ですが、無事合格し、無線従事者免許証が届きました。
無線従事者免許は、試験に合格してから申請手続きをしないと免許証がもらえません。
以前は試験合格の日から 3 ヶ月以内に申請しなければならなかったけど、その規定は平成12年に削除された(*1)らしい。試験結果のお知らせメールでは「速やかに」となっていました。そういえば、昔々免許申請したときは医師の診断書も必要だったけれど、これも平成15年に不要になった(*1)らしいです。
試験結果通知書
日本無線協会から試験結果のお知らせメールが届きますが、このメールには合否は書かれていません。指定された URL にアクセスし、受験時の CBT 受付番号とメールに書かれているパスワードでログインすると PDF の試験結果がダウンロードできます。
結果は「合格」でした。
試験結果をダウンロードできる期間は 1 ヶ月間です。不合格の人はダウンロード自体ができない、つまり不合格の通知ってのはないみたいです。
免許証申請手続き
メールの指示に従って免許申請の手続きをしましょう。
「無線従事者免許申請書 (受験事項記載済) 」の URL にアクセスし、試験結果通知書のときと同じ ID、パスワードでログインすると免許申請書がダウンロードできます。
あ、.xlsx 形式って、Microsoft かよ (;´Д`)
Libre Office で開いてみると、まさにすべて記入済、写真も受験時のものが貼られています。印刷範囲の指定を変更しましたが、これはまぁプリンタの仕様によるものだろうから問題ないです。記載内容を追加、変更することはありません。PDF でよくね? とにかく A4 用紙 1 枚に収めてプリントアウトします。
「氏名及び生年月日を証する書類の提出を省略する」ために住民票コードなどを記入する欄がありますので、俺はここに電話級アマチュア無線技士免許の番号を記入 (手書き) しました。電気通信主任技術者も工事担任者も持っているんだけど、無線従事者なのであえて 50 年前の電話級の、ということで。
ところで、住民票コードってなに? どうしてマイナンバーじゃないの? あ、マイナンバーはデジタル庁の管轄で、総務省は住民票コードなんだ。
申請する日付を記入し、収入印紙 1,750 円分を貼付したら申請書は完成です。
ちなみに、郵便局で「収入印紙 1,750 円分下さい」と言うと、1,000 円、500 円、200 円、50 円を各 1 枚ずつ渡されました。貼付欄にそれら 4 枚を貼ることになります。
世の中には「収入証紙」というものも存在します。貼付するのは「収入印紙」です。お間違えのないように。
申請書には、免許証の郵送用に返信用封筒を同封します。
郵送は簡易書留を推奨とのことなので、定形郵便 110 円に簡易書留 350 円をプラスした 460 円分の切手を貼付します。これも郵便局で 260 円切手と 100 円切手 2枚、計 3 枚を渡されました。 郵便局に「簡易書留」のゴム印があるので借りて押しておきましょう。あ、切手に押しちゃダメですよ、封筒に押すんです。
封筒に免許申請書と返信用封筒を入れて、郵便局の窓口に出せばよいです。これは普通郵便でいいでしょう。定形郵便料金 110 円(*2)を支払って、すべて完了です。
新旧の無線従事者免許証
免許申請書を送付してから 12日目、簡易書留で免許証が送られてきました。が、いまのところ無線設備を変更する予定もないので、これで一連の第三級アマチュア無線技士の免許取得は終了です。
昭和 45 年に取得した電話級と、今回の第三級の免許証を比べてみました。
電話級の免許証は、二つ折りの免許証に表紙を付けて装丁された手帳型です。表紙には金文字で「無線従事者免許証」「日本国政府」と書かれていて、ちょっと豪華です。顔写真には押出しスタンプが押されています。氏名、生年月日などは手書きです。生まれて初めて国家試験を受けてもらった免許証は誇らしいものでした。
今回取得した免許証はプラスチックカードです。富士山と桜と総務省のスタンプがホログラムのように入っています。英語も付記されていて、ちょっと重厚な感じがします。
顔写真が少し薄く鮮明じゃないんですけど、これ、ダウンロードした免許申請書にすでに貼り付けられていた顔写真 (受験申込み時にスマートホンで撮ってアップロードしたもの) を読み取りしたもののようです。印刷ではなくて生写真を申請書に貼れば、もっときれいな顔写真になるのかもしれません。
でも現在の顔なので、職務質問にあっても大丈夫 (^_^;)
ちなみにウィキペディアによると、免許証番号の頭のアルファベットは発給局、発給年度、種別を表すそうです。D は北陸、U は昭和 45 年度、N は電話級 (第四級) アマチュア無線技士。新しい免許証は D 北陸、BX 令和 6 年度、L 第三級アマチュア無線技士となっています。
後記
今回は、第三級アマチュア無線技士免許を取得できたことの報告と、免許証申請手続きについてでした。
昔々、電信級アマチュア無線技士を取りたくてモールスの実技練習をしていました。当時はモールスの実技試験がありましたからね。だけどなんとなく受験しそびれたまま今に至る、50 年越しの免許取得となりました。
最近の CW 送信機にはキーヤーが内蔵されていて、パドルさえあればいいんだとか。キーヤーは自作できるかな。パドルはちょっとむずかしいけど、それらしいものはできるかも。そんなこともやってみたいですね。