2003年12月18日
ICU を出る
夕方、母から携帯へ電話が入る。
「病室へ戻ったからね。6 階の一人部屋だよ。」
なんなんだ、昨日まで ICU で半分死にかかっていた奴の声か、これが?
早めに会社を出て病院へ。病室へ入るとベッドは空っぽ。どこへ行ったのかと思えば、トイレからドレンチューブを引きずった母が出てきた。ベッドに座り、ドレンチューブを繋ぎ、酸素のチューブを鼻につける。
「面倒なのよねっ、これっ!」
背中のガーゼを当てたところが痛いとナースコールし、「あの若い医者は下手だわ」とのたまう。
これが医学の進歩というやつなのかもしれない。肺の切除という大手術からたった二日で、明日にも退院できそうなこの元気さにあっけにとられたまま、病院をあとにした。
投稿者 meyon : 2003年12月18日 22:00 | Diary 2004