2006年04月11日

日本語の「ん」

英語でも韓国語でもそうなんだけど、日本語の「ん」にあたる音には三つの種類があるよね。たとえば、

밤 pam
반 pan
방 pang

どれも日本語では「ぱん」です。日本語ではこの違いを認識しないから、違いのある外国語の発音に俺たちはちょっと苦労したりするわけ。

さて、じゃ日本語では「ん」は一つしかないのかってゆーと、じつはいろいろな発音があります。それは助詞をつけて発音してみるとわかりますね。たとえば、

ぱんも pam-mo
ぱんの pan-no
ぱんが pang-ga

日本語では次に続く音によって「ん」の発音が違ってくるのだね。そのためにこんな「ん」もある。
ぱんを paw-wo
ぱんは paw-wa

なんちゅーか、とっても中途半端な音の「ん」です。

いま俺が認識している日本語の「ん」はこの四種類。でも、なぜ日本語はこれらの「ん」を区別しないのだろうかと、ずっと考えてたのよ。で、今日、気付いたことがある。

韓国語に助詞をつけるとどうなるか。

밤은 pamun
반의 pane
방이 pagi

このように「ん」の存在が消えてしまう。でも、日本語ではどんな言葉が続いても「ん」の存在は消えずに、きちんと一音節をとるんです。言い方を変えれば、連音化しない。だから、上のハングルを日本語的に表記すると、
밤은 ぱんうん
반의 ぱんえ
방이 ぱんい

となって、「ん」の分の一音節が増えるわけ。

日本語の「ん」ってなんなんだろう。
「ん」は撥音(はつおん)と呼ばれます。はねる音の意味。日本語の「ん」は、n でも m でも ng でもなくて、その名の通り、その前の音の最後をポンとはねるという発音表記だってことなんだろうな。「ん」そのものの発音は、その後にくる音に引きずられて変化するけれど、「ん」の前の音の最後をはねるということには違いがない。
日本語の「ん」はそんなもんなんだ。

投稿者 meyon : 2006年04月11日 21:39 | 韓国語勉強ノート

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