2005年11月13日

「私の頭の中の消しゴム」

내 머릿속의 지우개 私の頭の中の消しゴム

半年か、やがて一年近くも前から紹介されていた韓国映画なので、それなりに関心は持っていたのだが、じつはあまり観たいとは思っていなかった。が、妻が観たいと言い出したので、先日、一緒に行ってきた。

でだ、余談だが、夫婦のどちらかが50歳以上なら割引するというのがあるそうで、おかげで一人1,000円となった。嬉しいような寂しいような。いや、長く生きてきた者の特権だわ(^_^;) 大いに利用させてもらおう。

映画は、正直、面白くなかった。
妻は、どこからか漂ってくるタバコの臭いに悩まされていた。俺は、隣の女性が、制作意図どおりの場面で泣いているのに白けてしまった。
なんてことも、たしかにあるのだけれども…

俺、こうした若年性アルツハイマー症などの病気をテーマにした作品は嫌いなのだ。でも、死に向かいあい、苦しみ、それでも生きることに執着する人の姿に感動し涙しないわけじゃない。しっかりとした作品ならば観てよかったと思う。
少しばかりそれを期待していたのだが。

一言でいうと、中途半端だったな。
美しい恋愛ドラマとしては良いできだったのかもしれない。でも、病気に対する扱いまで美しすぎる。病気との闘いも中途半端だから、二人の恋愛も中途半端なまま流れていく。

「アルツハイマー症患者はあんなに綺麗じゃないね」
観終わったあとの妻の一言が、俺の感想のすべてでもあった。

投稿者 meyon : 23:08 | コメント (0) | ページトップへ

2005年10月16日

「四月の雪」

「つまらなかったわ」
観終わった後、妻が言った。
「そう?俺は良かったと思うけれど」
俺は、淡々と流れるストーリに十分引き込まれていた。

たしかにストーリーが大きく展開することもないし、感動するようなシーンもない。台詞もとても少ない。でも、インスとソヨンの心の動きがよく感じられて、「切ない」ラブストーリーとしてとてもよくできた作品だったと思う。好き嫌いがあるかもしれないな。
それから、ペヨンジュンとソンイェジンのベッドシーンがけっこう話題になってたけど、それに期待するとたぶんがっかりする(^_^;) 撮影に何時間もかけたというわりには、大したことない。でも、二人の止められない想いを表現するには十分過ぎたと思う。

で、予告編を見ていたときには考えもしなかったのだけれど、映画を見ながら気づいたこと。
事故を起こしたインスの妻とソヨンの夫がともに死んでしまえば、インスとソヨンの恋には何の障害もなかったはず。でもそうはならないから、二人の恋はますます切ないのだね。

4月になり雪が降った日に電話のベルが鳴った。あの電話はどちらからかけたのだろうか。

投稿者 meyon : 18:55 | コメント (0) | ページトップへ

2005年07月08日

「電車男」の感想を読む

そろそろ「電車男」ネタも終わりにしようかと思うのだけど。

RSSリーダーで電車男を観た人たちの感想を集めて読んで見たのだけれど、評価はずいぶん分かれている感じだね。
多くあったのは、ドラマの作り方や、オタクやちゃねらーたちの描き方に不満を感じて、面白くないと評する人たち。もうひとつは、涙流して観たという人たち。俺、自分が涙流しながら観ていたのは特別かなと思っていたけれど、どうもそうでもないみたい。

俺、ちょっと思ったんだけど、実話だとか、2chに書き込まれた話だとか、オタクだとか、アキバ系だとか、そういったことにこだわりを持っている人たちは、自分の持っているイメージとドラマの中の表現形式が異なることに違和感を覚えるのじゃないかしらん。
それに対して、剛司の、社会的な位置とか待遇とか、たとえば、今日が自分の誕生日なのに家族すらそれを忘れてしまっているような状況に、自分自身をダブらせてしまう俺がいる。でも、ネットで出会った人たちは、そんな自分のことを、まるで旧知の友人のように暖かく迎えてくれて、励まし、応援してくれる。そんな人と人との関係をドラマの中にみて、俺は涙が出てくるのだな。

伊東美咲が制作発表の席で話したような、ゆっくりだけど、一歩一歩進んでいく二人の恋の話を、俺は期待しているし、やっぱりラブコメディは、オーソドックスで、不器用な、純愛物語であってほしいと願うのよ。

投稿者 meyon : 22:24 | コメント (2) | ページトップへ

2005年07月07日

「電車男」第1話

「電車男」フジテレビオフィシャルサイト

えー、観ました、ドラマ版「電車男」 俺の目的は伊東美咲に移りつつあるのだけれども(^_^;) しかしやっぱり、あの原作本が、あの映画が、どんなふうに連続ドラマになるのかってところが関心の中心だったりする。エルメス中心のストーリーってのがいいなぁって、な(^_^;) 美咲たん、萌え〜

ごほ。

第1話は、電車男の悲哀!を中心に描かれていました。オタクな青年剛司が、いかに周囲から疎まれ気持ち悪がられているか。でもその描写って、原作本を読んだときに感じた電車男のイメージに、確かにダブるし、映画よりも違和感なく観られた気がする。ネットの住人達に励まされていくシーンでは、俺は、原作本を読んだときと同じに、笑いながら涙流していた。
「なんでここで泣くのか、わけわからん」
妻は冷たく言い放つが、これまでネットワーカーがどれほど自分の力になってくれたか、知っている奴にはわかるのだよ。

んなわけで、死のうとまで思いつめた電車男に、エルメスからティーカップが届くところで第1話は終わり。とりあえず原作本をかなり忠実に再現してくれたなってことで、俺の評価は98点。
マイナスの2点は、白石美帆、イメージ違うって(^_^;)

投稿者 meyon : 23:34 | コメント (0) | ページトップへ

2005年07月03日

映画「電車男」を観てきた

えーと、なんか電車男一色になりつつあるわが書斎であるが。

映画「電車男」を観てきた。

まず、今後映画を観ようと思っている人へ。
スタッフロールの途中で席を立たないこと。スタッフロールの最後にもう一発ありますから〜。

で、周辺の話だけど、山田孝之はいい男すぎる。中谷美紀とのバランスが悪い、いや、バランスがとれ過ぎていると思うな。ドラマ版の伊藤淳史と伊東美咲のほうがアンバランスで良いのではないだろうかと、期待大。

電車男にはあまり違和感は感じなかったけれど、エルメスの描き方については、「これは違うなぁ」と思って観ていた。
それは俺が、これまでに書いたように、片岡義男の小説に登場する女性たちと共通したものを、エルメスに対して感じているからだろうと思う。彼女は、片岡のいう”浮世離れ”した感じではなかった。
エルメスは、ただ単に”外見で人を判断しない”といった優等生的人物としてしか描かれていなかった気がする。電車男みたいな男はどこにでもいそうだけれど、エルメスみたいな女はそうそういない。いそうにない女性を描いているのに、彼女はあまりにまとも過ぎるのだ。

さて、脚本家が仕組んだのか監督の仕業かは分からないが、原作にはなかった興味深い点があった。
それは、掲示板に集まっている登場人物たちが、現実社会で接近遭遇しているというストーリー構成。世の中って広いようで、実はすごく狭くって、どこの誰かも知らないはずの”ちゃねらー”たちが、じつはすぐそばにいるあの人だったりする。その最たる関係が、ひさしとみちこの二人だろう。
なぜそのような構成にしたのか、俺には分からない。寓話めいた理由付けをするのは簡単だろうけれど、それはなにか違うような気がする。けれどもたしかに、匿名掲示板という一見無限に広そうな世界も、実は現実社会と同じように、" It's small world! " な場所に過ぎないのではないか。
「とにかくおまいら外に出てみろ」
ひきこもりだったひろふみが外に出て出会ったのが、あの女性だったりするところに、俺は、”ちゃねらー”たちへのなにかしらのメッセージを感じてしまうのだが…

投稿者 meyon : 00:11 | コメント (2) | ページトップへ

2005年07月02日

片岡義男「恋愛小説」とエルメスと電車男

「昨日みたいな土砂降りになるのかしら」 と妻が聞いた。
「さぁ、どうかな」
天気予報はどうだと言いかけて、やめた。あんな土砂降りの雨は天気予報などあてにならないと思った。
「強い雨にならないなら洗濯物を外に出したいけど。家の中まで湿っぽい」
室内にさがった洗濯物を見て、嘆くような口調で妻が言う。
「お昼近くまで仕事して、その後は買い物をしてくるわ」
「昼食は?」
「家で食べるわ。用意してくれる?」
「ああ」

妻が出かけた後、軽く朝食を済ませてから、二階の本棚から昔読んだ文庫本を出してきた。何冊かある片岡義男の小説から、「恋愛小説」と「恋愛小説2」の二冊。もう15年ほど前の作品だ。
「恋愛小説2」(*1)のあとがき「消えた彼女たちを悼みつつ」のなかにこんな文章がある。

 物語の発端となる行動を起こしたり、最初の発想をしてくれたりする人は女性のほうであり、男性は彼女に対してきちんとリアクションを返してくれる人、という設定で書いていくと、女性たちの誰もが、先ほど書いたような外国人、外国で教育を受けた人、娼婦、ホステスなどをひとつにした上で、それをたいへん薄く希釈したような人物として、最終的には浮かび上がってくる。
 僕としては希釈されきる寸前まで薄めてあるのだが、それでもまだ、彼女たちの鼻っ柱は、しっかりとした根拠を持って、充分に強い。内向しない、自制や自省の力を持つ、対立をおそれない、からっとしている、自分は他ではないと確信している。しかし他との共通点の模索には熱意を持つ、感情的にならない、乾いたスタイルで倫理や正義の形式を追っていく、というような彼女たちの性格を、地の文で説明しても虚しいから、会話のどこかでかすかに感じさせるようにしていくと、結果としてはそれだけですでに、彼女たちは浮世離れしてくる。分かりやすく言うなら、外国人のようになってしまう。
(*1)角川書店 平成2年9月25日初版発行 ISBN4-04-137173-2 C0193

こうした片岡義男の女性たちの描き方が、「電車男」のエルメスに、俺には重なって見える。
誰もがエルメスみたいな女性はいないと考える。エルメスのティーカップやベノアの紅茶。外国語を話せるかと思えば、「ほんとうに愛しい」といった日本語も使う。「大人のキスできる?」「入っていくから、驚かないでね」などと言う女は、まさに片岡の描く娼婦らを薄めたような人物ではないのだろうか、と。
それはまた、まとめサイトにも書籍にも載らなかったが、電車男の時刻表に記された後日談の中の、エルメスが電車男をセックスへと誘導する場面にも感じられる。原作者は、そういう女性としてエルメスを描きたかったのではないだろうかと、俺は思う。

雨は降らず、梅雨の曇り空から薄日も差してきた。朝食の食器を洗って片付け、室内の洗濯物を外に出す。そろそろ昼食の用意をしようか。
午後は妻と、母の病院へ行く予定。そして夜は、映画「電車男」を観にいくつもり。その前に、もう少し片岡義男の「恋愛小説」を読んでみようと思う。

投稿者 meyon : 12:27 | コメント (0) | ページトップへ

2005年07月01日

「電車男の時刻表」

引き続き「電車男」について。

電車男の時刻表

このサイトは、電車男に関する2chの書き込みを時系列に整理したもの。物語の真偽、自作自演説への検証などもありますし、「大人のキス」以後の、まとめサイトにも書籍にも書かれなかった話もあります。
ただし、「電車男」に美しい愛の形を見たい人にはお勧めしませんm(__)m
俺、書籍化が決定するあたりまで読んだのだけれど、疲れた。

投稿者 meyon : 22:56 | コメント (0) | ページトップへ

2005年06月27日

電車男「すまん。俺も裏ぐった」

引き続き「電車男」についての考察(^_^;)

物語の最初のスレッド

すまん。俺も裏ぐった。
文才が無いから、過程は書けないけど。
この意味が分からなかった。「裏ぐった」は裏切ったの2ch語。電車男はなにを裏切ったのか。

まとめサイトに載せられていた二つの物語
「125による大虐殺 「その手は、大事なものを掴むためにあるんだよ」
「爆撃指令書206号 俺の腕にその子の腕が絡んできた」
を読んだ。そうか、そーゆーことだったのか。
「電車男」を読んでみようと思っている人は、その前提となっているこの二つの物語を読んでおこうね。

さて、俺はその次の物語を読んでみようかと。<-- ほんとにハマっている俺(^_^;)

投稿者 meyon : 22:23 | コメント (0) | ページトップへ

「電車男」と片岡義男

思い出した。「電車男」を読んで感じた、以前どこかで読んだことがあったような感覚。
片岡義男の小説だ。
片岡義男の小説に出てくる男と女は、みんなかっこいい。こんな女いねぇーだろ、っていういい女が出てくる。エルメスは、まぁ電車男によってかなり美化されているとは思われるが、片岡義男の描く女性に似ている。
俺、片岡義男の小説が好きだったんだ。

投稿者 meyon : 07:22 | コメント (0) | ページトップへ

2005年06月26日

「電車男」

電車男

話題の「電車男」だが、妻が義妹から本を借りてきた。なんか面白そうなので映画が見たいねと話していたところだったので、読んでみた。

ら、はまりまくった(^_^;)

すげーおもしろ。なんつーかさぁ、2ちゃんねるの臨場感がもろ伝わってきて、電話するできないで騒ぐところから泣けた。ティッシュ片手に読んでる俺を、妻は冷たい目で見ている。
で、一気に読み終えた。ほのぼのとした良い気分だわ。

しかし、本を買って読むまでもなく、まとめサイトにしっかり掲載されているじゃないか。ちょっと編集が違うけれど、ほとんど同じよう。もう一度読みたい衝動にかられるわけで(^_^;)

さて、こいつが映画化されテレビでも放送するらしい。どういうふうに作られるのか興味津々。ラブコメディ好きの俺にとっては見逃せない作品になりそうだ。

投稿者 meyon : 21:49 | コメント (0) | ページトップへ

2005年05月17日

GYAO配信「ジュリエットの男」

パソコンテレビ「GYAO」が配信する韓国ドラマ、「冬のソナタ」かと思いきや、同時に「ジュリエットの男」も始まっちゃいました(^_^;)
「ジュリエットの男」といえば、かの「猟奇的な彼女」のチャ・テヒョンが出てます。今夜は第1話を観ましたが、シリアスな企業倒産の話の一方で、チャ・テヒョンのまわりはほとんどコメディ状態。このドラマ、いったいどこへ向かっていくのか、まぁ楽しみにしましょう。

投稿者 meyon : 23:36 | コメント (0) | ページトップへ

2005年05月16日

GYAO配信「冬のソナタ」

パソコンテレビ「GYAO」が今度配信する韓国ドラマは、なんと(^_^;)「冬のソナタ」だったりしました。
えー、「冬のソナタ」はもう何回か観たし、NHK の日本語吹き替え版も観たし、そろそろお腹いっぱいかな、とか思う。でも、いくつか観たうちでチェ・ジウが一番可愛いなと感じるのはこの作品かな。高校生役に無理がないわけじゃないけれど、ペ・ヨンジュンもチェ・ジウも高校生役の演技がいい。無理があると自分でも考えるから、より良い演技ができちゃうってこともあるかもしれない。

でだ。どうしようか、「冬のソナタ」を観るかい? うーん、センガクヂュン〜

投稿者 meyon : 21:00 | コメント (0) | ページトップへ

2005年05月15日

パソコンテレビ GYAO

しなければならない勉強もせずに、この週末は韓国ドラマを見ていました。なんと無料!でドラマなどを配信してくれているありがたいサイト「パソコンテレビ GYAO」で。CM が入るけれど、無料なんだからそれくらいはなんのその(^_^;)

現在配信されているのは、「サラン」と「イブのすべて」。どちらもチャン・ドンゴン主演のドラマ。ただし、もうすぐすべて終了するので、はじめの方はすでに配信終了してます。ペコペコ。って俺が謝るこたぁないんだけど。

「サラン」は二部構成になっていて、一部はチョン・イナ(チャン・ドンゴン)とヨンジ(キム・ミスク)の物語。二部はチョン・イナとユ・ジヨン(チェ・ジウ)の物語。でまぁ一言で言って、素敵なドラマでした。二部にとてもきれいな女優がいて、でも彼女、名前が和訳されてなかったのね。で、この人誰?ってハングルをちゃんと見てみたら、ソン・ユナでした。いやぁ一目惚れっす。ファンになっちゃいます。
ん?ソン・ユナって… あれ?もしかして「ホテリア」の… そうです!「ホテリア」のヒロイン、ソ・ジニョンを演じたあのソン・ユナでした。うう、また「ホテリア」が見たくなってしまった(^_^;)

「イブのすべて」は何年か前にテレビで放映された作品。当時は途中の何話かを見ただけだったけど、なんと韓国のドラマというのは恐ろしいストーリだと驚いたものです。あの頃は免疫がなかったのね(^○^)
チェ・リムって可愛いよね。しかしあの可愛い顔してかなりきつい台詞を言うものだから、韓国の女性って怖いのかなと思ってしまう。
このドラマ、いったいどこへ着地させるんだと心配になってしまうほど壮絶な女の戦いが続く。でも最後は、ふーんなるほど、やっぱり韓国ドラマなのねと感心しつつ、それでも涙流しながら見ていた meyon さんでした。

投稿者 meyon : 22:17 | コメント (0) | ページトップへ

2005年01月15日

「猟奇的な彼女」

午後、サーバーに残したままになっていたある韓国ドラマのファイルをCDに焼く。8倍速のCD-Rなのでけっこう時間がかかるのよね。DVD欲しいけど(^_^;)
出来上がったCDをチェックしていたら、いやぁいろいろ名場面につかまっちゃってついつい観てしまった。すでに何回か観たドラマでストーリーもわかっているのだけれども、なんなんだろうね、この惹きつける力って。そのうち韓国語の勉強のために見ようかと思ってる。

でだ、ふとテレビを見るとチョンジヒョンが出ていた。ん?なに?まさに「猟奇的な彼女」が始まろうとしているじゃないかっ。慌ててビデオを録画にしておいて、で、観た。前半戦は大笑いしながら観た。後半戦はほのぼのと、そして延長戦での思わぬ話の展開にじーんとして。なるほど人気があった理由がうなづける。
そして「僕の彼女を紹介します」も見たくなった meyon さんでした。

投稿者 meyon : 22:07 | コメント (0) | ページトップへ

2005年01月03日

韓国ドラマ「먼길 遠い路」

먼길 遠い路

韓国にもこんなドラマがあったんだ、って、うん、とってもいい感じのドラマだった。しかし、婚約者の替え玉を立てるって話、最近の日本のドラマにもたしかあったよね(^_^;)

ソンジュのお父さんの娘を思う優しさが心を打つし、そのお父さんの期待を裏切れないソンジュの嘘も温かい。そんな父娘の愛が、きっとウシクの心に忘れかけていた父の面影と家族の愛を蘇らせたのだろうね。ほろりと泣ける。
男女間のドロドロ感もないし、憎まれ役もない。そんな韓国ドラマがとても新鮮で、あれ?もう終わっちゃうのってくらいにあっという間の100分でした。

投稿者 meyon : 16:50 | コメント (3) | ページトップへ

2004年11月28日

「透光の樹」

CQN. 透光の樹

昨夜のレイトショーで、妻と「透光の樹」を観てきた。

舞台は昭和63年の石川県鶴来(つるぎ)町。
地元ってこともあって、スクリーンに映し出される風景のほとんどは見覚えのあるものだった。でもそれだけに違和感を感じることも多い。たとえば、金沢から鶴来に行くのに手取川に架かる天狗橋はわたらないよなぁとかさ。
金沢駅が旧駅舎だったのに驚いた。もしかして本当に昭和63年に撮影したのか?って思ったくらい。でもよく思い出してみると、あれは金沢駅じゃないよ。旧金沢駅の改札口からみえるのはホームではなく、地下コンコースへ降りる階段だったから。あのシーンはたぶん西金沢駅あたりではなかろうか。

さて、それはさておき。

山崎千桐(秋吉久美子)と今井郷(永島敏行)の愛の物語だが、展開するようなストーリーはほとんどないと言っていい。ひたすら二人の愛を描く。映画化が困難といわれた所以がそこにあるように思う。だから重い。涙を流すような感動ではなくて、胸にのしかかるような耐えがたい想い。
なぜあの二人は愛し合ったのだろうか?お金は口実にすぎまい。25年前の出会いから惹かれあっていたと考えるのが自然なのじゃないかな。しかしお金を介したがために二人の心は混乱する。それがどこからあのような愛に変わっていったのか。郷の死後千桐がどのように生きてきたかは最後の眉の台詞が物語っているけれど、それほどの愛情はどこからくるのだろう。
なんの予備知識もなく観た映画なので、一度ではとても理解できない。こういう映画はもう一度観たくなってしまうんだな。

で、何回も出てくる秋吉久美子と永島敏行の情事シーンだけど、下手するとおとなしめのAVビデオでも観ているような錯覚を起こすほどの描写。表面的な激しさはないけれど、二人の裸体が実に中年のそれで、そのリアルさが卑猥にも思えるほど中年男女の内面の濃厚さを感じさせる。
観に行くときは、多少覚悟していった方が衝撃を受けなくていいかも。

投稿者 meyon : 12:00 | コメント (0) | ページトップへ