shred で HDD のデータを消去したパソコン NEC Mate MKR-35B-1 / Pemtium G4560 @3.5GHz / RAM 4GB / HDD 500GB を利用することを考えてみます。
shred によるデータ消去については、前回の記事を参照ください。
さて、このスッカラカンの Mate 君をこれまでのように Windows マシンとするならば、Windows11 をインストールしなければなりません。しかし、Pentium G4560 は第 7 世代だそうで、サポートされているプロセッサのリスト(*1)にありません。ない、です。でも、ダメ元でちょっと試してみましょう。
インストール USB をつくる
「Windows 11 のダウンロード」から、ディスクイメージ (ISO) をダウンロードしておきます。今回ダウンロードしたのは Win11_24H2_Japanese_x64.iso でした。
インストール USB の作成は Windows10 マシンで行ないます。
作成ツールは Rufus を使用しました。今回ダウンロードしたのは rufus-4.6p.exe です。Portable タイプなのでインストールは不要、そのまま起動できます。
8GB 以上の USB メモリを挿入し Rufus を起動。ダウンロードした ISO ファイルをドラッグアンドドロップするとファイルのスキャンが始まります。準備完了になったらスタートをクリック。”Windows ユーザーエクスペリエンス” ダイアログのすべてのチェックを外して OK をクリックします。
これで Windows11 の (通常の) インストール USB ができました。(通常の) ? ふむ … チェックを外すことで、Windows11 のインストールに必要な要件のチェックを行うようになる、とか。
クリーンインストール
では、OS 非搭載のパソコンに Windows11 (24H2) をクリーンインストールしてみましょう。
セットアップの起動とインストール
インストール USB を挿入し電源を入れます。NEC のロゴが表示されたら F12 を押下、”Startup Device Menu” が起動したら “USB KEY” を選択します。
“Windows11 セットアップ” が起動したら指示にしたがって進めていきます。
言語設定、キーボード設定を確認して次へ。
セットアップオプションは “Windows11 のインストール” を選択し、”I agree everything well be deleted …” (すべてが削除されることに同意する) にチェックして次へ。続けてライセンス条項に同意。
Windows11 をインストールする場所は [ディスク 0 の未割り当て領域 (465.8GB)] が選択されているので、確認して次へ。
インストール準備完了となったらインストールを開始します。
インストールが進んで再起動がかかると、トラブルが発生しました。
再起動がかかると言語設定に戻り、無限ループに陥る
もう一度設定を進めてインストールしても、また言語設定に戻ってきてしまいます。なんで?
あ、そうか。再起動するとまたインストール USB から起動してんじゃないですかね?
ならばと、一旦電源を切り、インストール USB を抜去して電源オンしてみます。はい、インストール再開しました。確認してないけれど、USB からの起動が優先になっているのかもね。必要なファイルはすでにコピーされていると思うので、以降インストール USB は不要でしょう。
Windows11 の設定
Windows11 の設定画面になりましたので、どうやら無事に OS のインストールは完了したようです。設定を進めましょう。
国、地域は日本です。キーボードレイアウトは Microsoft IME で、2つ目はスキップ。
イーサネットが未接続と出たので、家ネットワーク (DHCP あり) の LAN ケーブルを挿入すると接続済みになりました。更新プログラムの確認がありますが、ここではアップデートはしないようです。
デバイスの名前 (いわゆるコンピュータ名) を入力。
デバイスをどのように設定するかと問われますが、ルータ配下の家ネットワークに接続するので「職場または学校用に設定する」を選択します。Microsoft アカウントは利用しませんので、サインインオプションに入って「ドメインに参加」します。こうすることでローカルアカウントで利用できます。
ちなみに、ネットワーク共有に必要な共有設定の有効化とかワークグループの設定とかは、別途適宜に。
名前 (ローカルアカウント名)、パスワードを入力。パスワードを忘れたときの質問 3問を設定しますが、こんなもの俺は使いやしませんのでテキトーに、いや類推されないようなランダム文字列なんぞをどうぞ。
プライバシー設定はすべて「いいえ」にしましたが、お好みでどうぞ。
更新プログラムを確認しアップデートが始まりますので、ここはゆっくり待ちましょう。
アップデートが完了するとロック画面になりますので、パスワードを入力してログインします。さらに設定が進行し、しばらくで完了しました。
Windows Update を完了する
Windows Update を確認するとまだ更新プログラムがあるようです。最新の状態になるまで何回か実行しましょう。
実行後は内部処理のためにしばらく放置するのが吉ですが、勝手にスリープにならないように設定変更しておきましょう。どこで設定するのかって? Windows11 になってますますわからなくなりました。検索バーに「スリープ」といれて検索しましょう。
以上で、Windows11 Pro 24H2 のクリーンインストール、完了です。
ちなみに、ライセンス認証はすでにアクティブになっています。このマシンはデジタルライセンスを持っていますので、OS のプロダクトキーは必要ありません。
後記
ダメ元で始めた Windows11 のクリーンインストールですが、(通常の) インストール USB からほぼ問題なくインストールできてしまいました。ということは、この Windows11 は今後も継続して利用できる、ってことでしょうか?
ネット上では、要件を満たさない CPU に Windows11 をインストールする方法を見つけることができますが、インストールできるということと継続して利用できるということは違うのではないかなぁと思っています。いつかアップデートされたときに不具合が起きて、対応できなくなるかもしれません。
今回、クリーンインストールはできましたが、Pentium G4560 はリストになかったので今後の保証はないです。もしこの記事を参考にして Windows11 をインストールされても、自己責任で、ということでお願いします。
しかしまぁ、兎にも角にも、meyon 家に初めての Windows11 マシンがやってきました。めでたい。