antiX Linux から、ファイルサーバ (NAS) の共有ディレクトリをマウントする設定を行ないます。
できればシステム起動時に自動マウントしたいのですが、残念ながら実現していません。でも「mount -a」でマウントできるので、とりあえず必要なときにマウントすればいいかなと思ってます。
ファイルの作成は vim などお好みで使ってください。ただ、antiX の vim は、起動時になんか変な記号が表示されます。実害はないようですけど、ちょっと気になります。
antiX には Geany というテキストエディタがあったので、俺はそれを利用しました。
ファイルサーバの共有ディレクトリをマウントする
以下の環境で設定を行ないます。
- ファイルサーバ (NAS) アドレス:192.168.1.10
- 共有ディレクトリ:userdir
- マウントポイント:/mnt/share
- ユーザー名:smbuser
- パスワード:smbpasswd
とりあえず手動でマウントしてみよう
マウントポイントを作成して、そこに共有ディレクトリをマウントします。
$ sudo mkdir /mnt/share $ sudo mount -t cifs -o vers=1.0,user=smbuser,password=smbpasswd //192.168.1.10/userdir /mnt/share
家ネットワークの NAS は古くて SMB1.0 なので、vers=1.0 が必要でした。
マウントできたか確認しましょう。
$ df -h
ファイルシステムに共有ディレクトリが表示されれば、マウント成功です。
マウントポイントの内容は、
$ ls /mnt/share
でみることができます。
アンマウントは、
$ sudo umount /mnt/share
です。
(半) 自動でマウントさせる
自動でマウントさせるために、共有エントリーを /etc/fstab に追加します。
資格情報ファイルの作成
共有フォルダにアクセスするためのユーザー名とパスワードを格納する資格情報ファイルを作成します。資格情報ファイルは /root/smb.cred としました。ファイル名は任意です。
$ sudo geany /root/smb.cred
ユーザー名とパスワードを記述します。
username=smbuser password=smbpasswd
root 以外が読み書きできないように、オーナーとパーミッションを変更しておきましょう。
$ sudo chown root:root /root/smb.cred $ sudo chmod 600 /root/smb.cred
/etc/fstab を編集します。
$ sudo geany /etc/fstab
次の一行を追加します。複数行に表示されていますが、一行に記述します。
//192.168.1.10/userdir /mnt/share cifs vers=1.0,credentials=/root/smb.cred,uid=1000,gid=1000,rw,defaults 0 0
uid、gid はユーザーのユーザーID (uid) とグループID (gid) です。確認方法は、
$ id smbuser
です。
rw は読み書きモード、defaults はデフォルトのオプション、0 は dumpフラグ、最後の 0 はfsckチェックをしない、ということです。まぁ、細かいことはよくわかりません (;´Д`)
設定ができたら、
$ sudo mount -a
でマウントできます。
後記
今回は、antiX からファイルサーバの共有ディレクトリをマウントする設定を行ないました。
ubuntu なんかだと、これでシステム起動時に自動的にマウントしてくれるんですが、antiX はできません。理由は、よくわからんです。まぁ、ターミナルから簡単にマウントできるんで、必要なときにマウントすればいいかなと思ってますが、適当にスクリプトとか書いてやるのも手かなと。