アフィリエイト広告
アフィリエイト広告

論理回路 / ゲート型 RS フリップフロップ

前回は RSフリップフロップのおさらいをしました。

今回も RS フリップフロップですが、入力をクロックで同期できるタイプのものを試してみます。

ゲート型 RS フリップフロップ

実験回路

前回 NAND で作った RS フリップフロップを、ちょっと改造して、クロックを入力できるようにしました (図 1)。

図 1 ゲート型フリップフロップ 実験回路
ClockSRQQ
0XXQnQn
100QnQn
10101
11010
111
図 2 ゲート型 RS-FF 真理値表

NOT になっていた R と S の入力ゲート部分を NAND にし、それぞれにクロックを入力します。これにより、クロックが “1” のときだけ、R、S の入力が有効になります。クロックが “0” の間は、R、S が変化しても出力は変化しません。
クロックに同期する、っていうのとはちょっと雰囲気が違いますね。

クロックによって入力ゲートが開閉するので、「ゲート型」といわれます。また、クロックが “0” になって入力ゲートが閉じると、その直前の出力状態が保持されます。”0 ” か “1” かの 2 つの状態が保持されるので、「バイステーブル・ラッチ」ともいわれるようです。

右下部分がクロックの発振回路です。インバータ 74HC04を 3 個使っていますが、U6、U5 が矩形波発振回路 (過去記事)、U4 はバッファです。周期 1000ms、デューティ比 50% になっています。

回路の動作

ゲート型 RS フリップフロップの動作波形をみてみましょう (図 3)。

図 3 ゲート型 RS フリップフロップの動作

黄色はクロック Clock、青色が出力 Q です。

クロックが “1” のとき、入力はすぐに出力に反映されます。入力に応じて出力が変化していることがわかります。

クロックが “0” の間は出力は変化しません。クロックが立ち下がる直前の出力状態が、保持されています。

「禁止」なときの動作

禁止されている、両方の押しボタンを同時に押したときは、どうなるでしょうか?

図 4 ゲート型 RS-FF 禁止入力時の動作

図 4 の、前半は SW1 のみ押している S=1 の状態です。出力 Q は “1” で保持されています。

ここで SW2 も押して S=R=1 にします。
クロックが “1” のとき、U4、U1 の出力がともに “0” の禁止の状態で、出力は Q=Q=1 です。
クロックが “0” になったときにどうなるかは、前回 RS フリップフロップの実験でもやりましたね。どちらかに転びます。どっちに転ぶかは回路の個性です。今回の実験では Q=0、Q=1 になりました。

オシロスコープのプローブをあてたりして回路の状態が変化すると、たまに出力が発振しました。ん?出力かな? クロックも異常発振してたけど、電源からまわったのかな。
とにかく、この回路では、「禁止」状態から遷移すると「不定」ではなくて、「不安定」な感じです。

後記

ゲート型 RS フリップフロップって、なにか利用方法あります? 思い浮かばない (;´Д`)

が、次に実験してみようと考えているプライマリ・レプリカ型 RS フリップフロップでは、入力ゲートが活躍します。ゲート型を理解した上で、つぎ、いってみましょう (^_^;)

タイトルとURLをコピーしました