前回は、ロジックIC で、ダイナミック点灯方式の 7セグメントLED 表示器をつくってみました。

今回は、秒表示のためのリングLED 表示器をつくりたいと思います。
リングLED で秒を表示する
ようするに、LEDをリング状に並べて秒表示する、だけの話、です。リングの中央に、時分の 7セグメントLED を配置したりすると、ちょっとした時計になる。まぁ、ネットでよくみかける時計のデザインです (^_^;)
今回もまぁデザインは横に置いといて、リング状の LEDを秒にあわせて順番に表示させる方法を考えます。が、LEDを丸く並べてみると、それはそれで楽しいですね。
回路図
時計モジュールから出力される秒の BCDデータを受けて、60個の LEDを順番に点灯させる回路です。

LEDは、10行 x 6列のマトリクスです。表示させる位置は、BCD信号をデコードして決めます。
秒一位は、3to8 ラインデコーダ 74HC238 を 2個つかって ROW信号 (10行) を出力。秒十位は、74HC238 1個で COL信号 (6列) を出力します。ROW と COL の交差する点の LEDが点灯する、という仕組み。
COL側のトランジスタ 2SC1815 は、COL信号を反転するためのもの。点灯する LEDは常に 1個だけで電流が少ないので、NOTゲートIC をつかってもいいです。
ブレッドボード
3to8 ラインデコーダが 3個、トランジスタ 2SC1815 が 6個、それだけです。
リングLED はマトリクスなので、接続線は 16本。BCD 入力は、秒一位 4ビットと秒十位 3ビットの 7本です。
LEDの裏側ですかぁ?
ポリウレタン線つかってフツーにマトリクスにつないであるだけです。えー、LEDを再利用したいがために足を切断しない、という貧乏性な配線してあるのは、内緒です。
製作後記
今回は、時計の秒表示をリングLED でおこなってみました。ちょっとアナログっぽいところがいい雰囲気です。
時計モジュールからの BCD信号を処理して LEDを順番に点灯させるために、ゲートIC をつかって組み合わせ回路を設計しようかとも考えていたのですが、それはこれまでにもやってきたこと。なので、今回は 74HC238 をつかって 4to10 ラインデコーダをつくってみることにしました。
3to8 を複数個つかって 4to16 や 5to32 といったデコーダが作れるのですが、つなぎ方がちょっとややこしい。でも、わかってしまえばむずかしいことではないです。じっさいにつくってみて、さらによく理解できたかなと思っています。
74HC161A / 4bit 同期バイナリカウンタIC を使ってみる
74HC161A / イネーブル付き 10進カウンタをつくる
74HC161A / 同期 60進カウンタをつくる
74HC161A / 時表示用 12進カウンタをつくる
74HC161A / 時計用の 2Hzクロックをつくる
74HC161A版 デジタル時計 / 時刻合わせ回路
74HC161A版 デジタル時計 / 7セグLED表示回路(仮)
74HC161A版 デジタル時計 / カウンタ部を基板に組む
74HC161A版 デジタル時計 / バイナリ表示器をつくる
74HC161A版 デジタル時計 / 7セグメントLED 表示器をつくる
74HC161A版 デジタル時計 / リングLED 表示器をつくる